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「ブースター接種」とは? その必要性は?

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「ブースター接種」とは? その必要性は?

更新日:2021年10月22日

8月末には全国の1日の新規感染者数が25,000人を超え、一向に収まる気配が見えなかった新型コロナウイルス感染症ですが、9月に入り、急激な減少傾向を示し始めました。そして10月中旬には1日の感染者数が500人を割り込む日も見受けられるようになってきています。

この激減のはっきりした原因はまだわかっていませんが、ワクチン接種が普及してきていることが一因に挙げられています。日本全体で、ワクチンを1回以上接種した人の割合は75.2%、必要回数のワクチン接種完了率は66.5%(出典: Our World in Data; 10月14日現在)となっており、これは、日本に先行して昨年12月にワクチン接種が始まったアメリカを上回る数字です。

そんな中、9月17日に、厚生労働省の予防接種・ワクチン分科会において新型コロナウイルスワクチンの「ブースター接種」が了承されました。今回は、このワクチンの「ブースター接種」について最新情報を含めてお伝えしたいと思います。

「ブースター接種」とは?

ブースター接種とは「ワクチン接種や病気にかかることにより、免疫をすでに獲得している人が、追加免疫を得るためにさらにワクチンを接種すること」です。乳幼児期、小児期に受ける日本脳炎ワクチンや風疹麻疹混合ワクチンなどの場合も「ブースター接種」を受けます。新型コロナウイルスワクチンのブースター接種とは、ワクチン接種を完了した人のうち、主に高齢者や重症化リスクが高い基礎疾患のある人を対象に、抗体価をさらに上げるため、3回目の接種をすることを指しています。(以下、本稿では「ブースター接種」は、「新型コロナウイルスワクチンのブースター接種」のことを意味するものとします。)

それでは「ブースター接種」を受けると、どの程度の効果が期待できるのでしょうか。これについては、現時点で科学的根拠はなく、国によって見解が分かれているというのが実情です。

諸外国のブースター接種への取り組み

現在、積極的にブースター接種を進めている国のひとつにイスラエルがあります。6月には感染拡大の抑え込みに成功したように見えていたイスラエルですが、感染力の強いデルタ株の広がりを受け、2目接種から5月以上が経過した60歳以上を対象に7月末からブースター接種が開始されました。その後、8月末までの1ヵ月間に、2回のワクチン接種済みの人のうちブースター接種を受けた人と受けなかった人、計113万人以上を対象とした比較試験が行われ、その一次分析結果が9月半ばに報告されました。それによると、2回接種者に比べ、ブースター接種を受けた人では感染リスクは1/10、重症化リスクは約1/20に軽減したということです。

このようにブースター接種は、特に高齢者にとっては感染予防や重症化を抑える上で極めて有効な手段のように見えるのですが、ワクチン接種を完了したすべての人がブースター接種を受けるメリットがあるのかどうかはまだわかっていないのです。

アメリカでは9月に、日本の厚生労働省のような役割を果たしている食品医薬品局(FDA)がブースター接種を承認し、65歳以上である、重症化リスクが高い、などの条件を満たす人を対象に9月末からブースター接種が開始されました。しかし、この承認に先立ち、それまでアメリカのワクチン政策を主導してきたFDAの高官2人が突然辞任することが発表されました。この辞任は、「ブースター接種が安全かつ有効である証拠が十分でないにもかかわらずブースター接種開始を急ぐバイデン政権への抗議の意味があるのではないか」と報道されています。辞任した高官の1人は、「ブースター接種の開始に関する決定は、適切なデータを綿密に分析した上で行われるべきである」と有名な医学文献で述べています。このように、専門家の間でもブースター接種の有効性や必要性については意見が分かれているのが実情です。

日本ではどうなる?

日本でも承認されたとはいえ、対象者や2回目からの接種間隔など、ブースター接種の詳細については現在のところ未定です。差し当たって、先行接種を受けた医療従事者が対象となる可能性が高いといわれています。

新型コロナウイルス感染症の急激な減少に伴い、ブースター接種の実現性や先行する諸外国の動向について引き続き注目していきたいと思います。


引用・参考資料
イスラエルにおける BNT162b2 ワクチンのブースター接種の Covid-19 に対する防御効果
https://www.nejm.jp/abstract/vol385.p1393
Bar-On YM, Goldberg Y, Mandel M, Bodenheimer O, Freedman L, Kalkstein N, et al.
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2114255
第24回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会 議事録
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_21540.html
https://www.cnn.co.jp/usa/35176042.html
https://nordot.app/805911615781060608?c=39546741839462401
Considerations in boosting COVID-19 vaccine immune responses
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(21)02046-8/fulltext

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2019年8月22日
りょう さん

 今回のかんたん健康レッスンvol84「その痛み、気象病かもしれません」は大変示唆に富んだ提言だと思います。来年のオリ・パラは、今からでも遅くない、秋に開催すべきであると、切に思いました。

2019年8月2日
ブラック さん

睡眠時無呼吸症候群って最近TVでも話題にされる疾患ですね。身近な人もこの疾患で治療していたこと聞きました。自分ではなかなか気づかない怖い病気ですね。

2018年12月1日
りょう さん

「かんたん健康レッスン」は、いつも参考にさせていただいております。vol.75「子どもの体力は下「がっているの?」のなかで、「疲労からの回復力」や「柔軟性」が、体力として広くとらえられていることに共感いたしました。体力の低下と言えば、すぐ「鍛えなければ」との思いがわきがちですが、野外での遊びの中から愉しく身につけていくものであることが、よくわかりました。



2018年2月26日
りょう さん

かんたん健康レッスンvoL.68「腸内温度に気をつけよう」は、普段の生活の中ではともすると見逃してしまう視点であり、私の生活習慣を見直すひとつの契機になりました。ありがとうございました。今後とも、このような新しい知見をわかりやすく教えてください。



2017年3月26日
りょう さん

 森田正馬は、自己の体験をもとに、神経症を精神の病でなく自己理解の誤りから生じていると喝破した。たとえば書痙は、文字を書こうとすると手が震えたり強直して書けなくなることで、神経症の一つとされているが、結婚式等の列席者名簿に改めて名前を書こうとするとき、緊張してうまく書けない経験は多かれ少なかれ誰しもあるだろう。普通はその違和感を忘れてしまうのだが、完璧を目指す神経質者はそれに拘り、あってはならないこと、なくそうなくそうとして返ってその違和感が固着する。もともと病ではないのだから、軽症の場合は、森田療法関連の本を読むだけで解決するケースも多く、私もその一人です。

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