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お役立ち医療コラム

Drさかいの健康指南
Vol.33 心不全の早期発見にBNP

更新日:2019年3月20日

さかい医院 堺浩之院長

年齢を重ねることで増えてゆく病気に「心不全」があります。よくみられる症状としては、動悸や息切れ。しかし、階段を上ったときにすこし息切れをしても病院にいく人は稀のようです。そうこうしているうちに、病気が進行していくこともあり、ある日突然急性心不全を引き起こすこともあります。
おおごとになる前に心不全の治療をすることが推奨されますが、そのためには早期発見が大切と堺先生はおっしゃいます。
BNPという値を調べることで心不全の早期発見に役立つといわれていますが、「BNPってなんですか?」 堺先生教えてください。

心不全の症状、見逃さないで



心臓は、血液を全身へおくりだす役割を担っています。さながらポンプのようにはたらき、生命を維持するための酸素や栄養を血液に乗せて、からだの隅々にまで運んでいるのです。
しかし、加齢とともに心臓の拍動が弱まると十分な量の血液を供出することができなくなり、体のさまざまな箇所に負担がかかります。その結果、不快な症状が現れてくることがあり、このような状態を「心不全」といいます。

心不全の症状には、次のようなものがあります。



しかし、疲れやすかったり、坂道を歩いているときに息が切れたりする程度では、病気を疑わない人も少なくありません。「もう年だから……」と、勝手に納得して症状を見逃してしまうこともあります。

心不全を放置していると、風邪やストレスなどをきっかけに急激に悪化することがあります(急性心不全)。急性心不全は突然死の原因にもなりますので注意が必要です。

心不全の早期発見にBNP


突然死という最悪の事態を招かないための第一段階は、早期発見です。
心不全かどうかを調べる検査の1つに血液検査があり、BNP(脳性ナトリウム利尿ペプチド)という値をチェックします。

このBNPは「心臓ホルモン」とも呼ばれているもので、心臓が血液を送るポンプとしての役割がうまくいっていないときに高い数値になります。
BNPは通常の採血と同時に測定することができるため、患者さんへの負担が少ない検査といえます。もちろん、血液検査のみで心不全と診断するわけではなく、実際にはBNPの値と、胸部レントゲン写真、心電図、心臓エコーなども行い、総合的に判断します。

BNPの基準値は、一般には18.4pg/mL以下となっていますが、多少基準値を超えていても40pg/mL以下であれば急いで治療をする必要はないといわれています。
また、高齢者や女性、痩せている人では、BNPの値が高い傾向にあり、腎臓の機能が低下している場合にも数値の上昇がみられます。腎臓の機能が低下している人では、BNPの基準値は変わってきます。
また、基準値は施設によっても若干異なるため、検査を受けた病院の医師の診断を仰いでください。

では、どのくらいの値から治療が必要になるのでしょうか。
多くの場合は、100pg/mL以上と考えられています。BNPが高値であったうえに、息切れや疲れやすいなどの症状がある場合は、医師にその旨を伝え、治療を検討してください。

心不全の治療の基本は薬になります。血管拡張薬や利尿剤、強心薬などの薬によって、心臓のはたらきを補助し、血液を押し出す力が改善することを目指します。

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2018年12月1日
りょう さん

「かんたん健康レッスン」は、いつも参考にさせていただいております。vol.75「子どもの体力は下「がっているの?」のなかで、「疲労からの回復力」や「柔軟性」が、体力として広くとらえられていることに共感いたしました。体力の低下と言えば、すぐ「鍛えなければ」との思いがわきがちですが、野外での遊びの中から愉しく身につけていくものであることが、よくわかりました。



2018年2月26日
りょう さん

かんたん健康レッスンvoL.68「腸内温度に気をつけよう」は、普段の生活の中ではともすると見逃してしまう視点であり、私の生活習慣を見直すひとつの契機になりました。ありがとうございました。今後とも、このような新しい知見をわかりやすく教えてください。



2017年3月26日
りょう さん

 森田正馬は、自己の体験をもとに、神経症を精神の病でなく自己理解の誤りから生じていると喝破した。たとえば書痙は、文字を書こうとすると手が震えたり強直して書けなくなることで、神経症の一つとされているが、結婚式等の列席者名簿に改めて名前を書こうとするとき、緊張してうまく書けない経験は多かれ少なかれ誰しもあるだろう。普通はその違和感を忘れてしまうのだが、完璧を目指す神経質者はそれに拘り、あってはならないこと、なくそうなくそうとして返ってその違和感が固着する。もともと病ではないのだから、軽症の場合は、森田療法関連の本を読むだけで解決するケースも多く、私もその一人です。

2013年2月1日
まめるりは さん

こんにちは。いつも勉強させていただいています。

今回のさかい先生の「ヒートショック」は怖いなあと思いました。

実家のお風呂場がまさに危険な「窓あり」「タイルの床」で茶の間に比べて異常に低温ゾーンです。

リフォームするのは大げさですが、気温差がなくなるようにシャワーでお湯をためたりとするよう伝えたいと思います。

 

まめるりはさん

ご投稿ありがとうございます。

ヒートショック、怖いですよね。家の中の危険ゾーンを極力減らして、安全にお過ごしくださいませ。

(Health Scramble運営事務局)

2013年1月22日
小春 さん

うつ病について、知っているようで知らないことがいっぱいありました。

最近、意外と身近にうつ病で悩んでいた人がいることにびっくりしています。

みんな、少し良くなってから「実は」と教えてくれます。

もっと、つらいときに気づいてあげられたらと思います。

このコラムを読んで、うつ病について、勉強していきたいです。

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