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お役立ち医療コラム

Drさかいの健康指南  Vol.29 寝酒 ご用心!

更新日:2017年2月17日

さかい医院 堺浩之院長

日本では成人の21%、おおよそ5人に1人が眠りに関して悩んでいるそうです。まさに不眠大国ニッポンといえます。皆さん、快眠を得るためにいろいろと工夫しているようですが、なかには「寝つきが悪いので、寝酒を飲んでいます」という人がいます。しかし、お酒は睡眠を誘うどころかさまざまな睡眠障害の原因になるということをご存知でしたか? 今回は、堺先生に寝酒の危険性と、良質な眠りの必要性をうかがいました。

寝酒で安眠は得られない


なかなか寝付けないなど睡眠に関する悩みをもっている人のなかには、睡眠薬を飲むよりもお酒を飲んだほうが、安全だと考える人も多いようですが、それは誤った認識です。
お酒を少量飲んでいるときは、覚せい作用がもたらされ、楽しい気分になります。さらに飲み続け、アルコール量が一定以上になると「眠気」がもたらされます。おそらく、寝酒を習慣にする人は、このタイミングで眠りにつくのでしょう。しかし、その後アルコール血中濃度が低下すると、再び覚せい作用が出て興奮して眼が冴えてしまうのです。

お酒を飲み過ぎたにもかかわらず翌日、早朝に目が覚めたという経験をおもちの人がいるかもしれません。「深酒してもちゃんと目覚めた」と、自分をほめてあげたいところですが、これはお酒による覚せい作用によって目覚めているだけなのです。つまり、それこそが良質な眠りを得られていない証拠です。

寝酒で眠っている状態は……


睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠があります。



レム睡眠は脳からの指令を遮断して運動機能を休め、ノンレム睡眠は大脳や自律神経を休ませるはたらきがあります。
通常、眠りにつくと深い眠りのノンレム睡眠があらわれ、その後、浅い眠りのレム睡眠に移行します。私たちの睡眠は、深い眠りから浅い眠りへ、浅い眠りから深い眠りへと一定のリズムが繰り返されるのです。

しかし、お酒を飲んで寝た場合は、このリズムが乱れ、浅い眠りのレム睡眠の状態が長く続くようになります。この状態では脳も体も十分には休まりません。
また、深酒をして眠り込んでいる人を見かけますが、それは睡眠ではなく、意識を失っている状態で、非常に危険です。

快適な睡眠のために


心身の健康を維持するには、睡眠が非常に大切です。厚生労働省がまとめた「健康づくりのための睡眠指針2014」では、睡眠の質が悪化すると生活習慣病のリスクが高まることが指摘されています。また、うつ病など心の病気とも不眠は深くかかわっています。

眠りについて悩んでいる人は、ご自分の生活習慣を見直すところから始めましょう。適度な運動と規則正しい食事を心がけます。とくに朝食を摂ることで体も覚醒しますので、朝食抜きの人は改めてください。また、就寝の3~4時間前にはお茶やコーヒーなどカフェインの含まれたものは飲まないようにしましょう。
ほかにも寝る間際までパソコンやスマホを操作していると、目が冴えてしまうことがあります。

日本の成人の標準的な睡眠時間は6~8時間といわれていますが、加齢とともに一晩の睡眠の量は減少していきます。ですから、「8時間寝なくてはいけない!」など、これまでの睡眠時間に固執しないようにしましょう。眠気が原因で昼間の生活に支障があったら問題ですが、ないようであれば8時間未満でも問題ないということです。

ただし、いつもと違う睡眠には注意が必要です。一人で寝ているとなかなか気づきにくいのですが、激しいいびきには睡眠時無呼吸症候群などの病気が潜んでいることがあります。睡眠時無呼吸症候群は高血圧や脳卒中のリスクにもなりますので、「おかしいな」と感じたり、ご家族から指摘されたら病院を受診しましょう。

そして、「眠れない」「夜中に何度も目が覚める」といった状態が続いてる、不眠が原因で仕事や学業、家事に支障が及んだ場合は、医師に相談してください。ご自分の判断で「寝酒」を習慣にするようなことは避けてください。




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2017年3月26日
りょう さん

 森田正馬は、自己の体験をもとに、神経症を精神の病でなく自己理解の誤りから生じていると喝破した。たとえば書痙は、文字を書こうとすると手が震えたり強直して書けなくなることで、神経症の一つとされているが、結婚式等の列席者名簿に改めて名前を書こうとするとき、緊張してうまく書けない経験は多かれ少なかれ誰しもあるだろう。普通はその違和感を忘れてしまうのだが、完璧を目指す神経質者はそれに拘り、あってはならないこと、なくそうなくそうとして返ってその違和感が固着する。もともと病ではないのだから、軽症の場合は、森田療法関連の本を読むだけで解決するケースも多く、私もその一人です。

2013年2月1日
まめるりは さん

こんにちは。いつも勉強させていただいています。

今回のさかい先生の「ヒートショック」は怖いなあと思いました。

実家のお風呂場がまさに危険な「窓あり」「タイルの床」で茶の間に比べて異常に低温ゾーンです。

リフォームするのは大げさですが、気温差がなくなるようにシャワーでお湯をためたりとするよう伝えたいと思います。

 

まめるりはさん

ご投稿ありがとうございます。

ヒートショック、怖いですよね。家の中の危険ゾーンを極力減らして、安全にお過ごしくださいませ。

(Health Scramble運営事務局)

2013年1月22日
小春 さん

うつ病について、知っているようで知らないことがいっぱいありました。

最近、意外と身近にうつ病で悩んでいた人がいることにびっくりしています。

みんな、少し良くなってから「実は」と教えてくれます。

もっと、つらいときに気づいてあげられたらと思います。

このコラムを読んで、うつ病について、勉強していきたいです。

2012年6月26日
ふく ちゃん

Drさかいの健康指南、これから楽しみです。

かかりつけのドクターの必要性は実感しています。

うちの親は気になる病気の症状は、家の近くのクリニックに行き、

紹介状をもらい、市民病院で検査しています。

これで、大きな病気が初期の段階で発見されました!

 

いきなり大きな病院に行くのは億劫らしく、かかりつけのドクターがいなかったら

病気も進行した段階で発見されたのではないかと思います。

2012年6月8日
summer さん

この間、中学1年生の娘とくすりミュージアムに行ってきました。

うちの娘はまだ学校の授業では、薬について習ってないそうですが、ミュージアムでゲームをしたりと楽しんでいました。

 

帰りは日本橋で食事をしたりと、充実の一日を過ごせました。

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