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納棺士コンテスト2016 ―人生最後の身支度をお手伝いするカリスマ納棺士

更新日:2016年9月16日

8月22日~24日にかけ、東京ビッグサイトにて、エンディング産業展(ENDEX 2016)が開催されました。ENDEXとは、葬儀・供養・仏壇・相続など人生の終末のすべてにかかわる設備・機器・サービスが集まる専門展示会のことです。今年も、「終活」の新しいトレンドや提案を数多く見聞きすることができました。

その中で、「納棺士コンテスト」というイベントが行われていました。「納棺士(師)」とは、故人の身体を清め、着替えを行い、化粧して棺に納め、無事にお骨になるまでの間、遺体の状態を良好に保つことを主な仕事とする人のことです。
※コンテストの主催者である一般社団法人日本納棺士技能協会では、「納棺師」をあえて「納棺士」として、一定水準以上の技量を備えた人員に「納棺士」の資格認定を独自に行っています。

映画「おくりびと」で一躍有名になり、また東日本大震災などで、その存在価値が再認識されましたが、現在でも正規の資格があるわけではない納棺師。けれど、自分が遺族だったり、故人本人だったりしたら、大切に送り出してあげたい、送り出して欲しい、と誰もが思いますよね。そのような流れを受けて、昨年から、このENDEXで、一般社団法人 日本納棺士技能協会主催の「納棺士コンテスト」が開かれています。これは、納棺の「着替え」部分の技術、所作の美しさに焦点を当て、その技術を競うものです。


日頃、めったに目にすることのない納棺という儀式。興味津々で見守りました。登場したのは、予選を勝ち抜いたという3人の納棺師さん。

最初はスーツへ着替えさせるという種目(?)です。これは、浴衣を身体の上から被せられ横たわるご遺体役のモデルさんを、いかに美しい所作で、しかも、限られた時間内で、スーツに着替えさせられるかという技術を競うものでした。この時、重要なことは肌が露わにならないことだそうです。スーツの場合、浴衣などとは異なり、当然のことながら、ワイシャツを着せ、ネクタイを締め、靴下とズボンを穿かせ、最後には上着も着せなければなりません。遺体でなかったとしても、他の人に、今着ているものを脱がせてそれだけの着替えをさせるというのは大変なことだと容易に想像できます。

スーツはなるべく皺にならないように着せなければならないようですが、それがすごく難しい。ご遺体は痩せてしまっていることもあり、自身のスーツでも合わない場合があるそうなのですが、それを何とかうまくびしっと着ているように見せるのが腕の見せ所のようです。

納棺師になって8年という男性納棺師の方の所作は、ひとつひとつがとても美しく、てきぱきとした中にもご遺体に対する配慮や敬意が感じられるものでした。会場は暑く、3人の納棺師の方々は汗だくでしたが、汗がご遺体にかかったりしては、もちろんいけません。タオルやハンカチで汗をぬぐいつつ、粛々と着替えは進みます。実際の着替えは、恐らく、ご遺体の硬直をほぐしつつ行わなければならないでしょうから、さらに時間もかかり、大変なのではないかと思いました。


大体、20~25分くらいでしょうか。ほとんどの方が着替えを終わりました。なるべく、最後の仕上げに微調整などをしない、つまり身体をむやみに触らない方がベターだとか。手を組んだ状態で終わりが理想だそうです。横からしか仕上がりは見えませんでしたが、服の皺などもしっかり伸ばされているように見えました。

その後は、着物への着替えも競われ、総合的な採点の結果、経験8年の方が優勝者に選ばれました。

日頃、目にすることのほとんどない納棺という儀式。しかし、自分が故人、遺族、どちらの立場であったとしても、可能な限り最高の旅立ちを望みますよね。今までは、葬儀会社の手配した納棺師さんにお願いするのが主流でしたが、これからは納棺師も「指名」する時代になるかもしれませんね。(ちなみに調べてみると、納棺師の「指名」は可能なようです。)

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