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添乗員見聞録Vol.24
知られざる国アルバニア

2016年3月18日

アルバニアという国の名を聞いて何を想像しますか。東ヨーロッパのアルバニアは、非常に個性の強い国なのです。

紀元前2000年頃のアルバニアにはイリュリア人が住んでいました。イリュリア人は古代バルカン半島やイタリア半島に住んでいた民族で、現在のアルバニア人の祖先であると考えられています。その後、ギリシャ人がこの地にやってきて、植民活動を始めます。

今回のツアーでは、紀元前800年頃にギリシャ人が築いた遺跡を訪れました。アポロニア遺跡や、デュレスという町にある闘技場跡などです。アルバニアにはたくさんの遺跡があるわけなのですが、非常に残念なことに、発掘作業がきちんと行われておらず、デュレスの大きな闘技場跡も半分くらいは建物の下敷きになっており、未発掘状態。アポロニア遺跡も、なんと80%はまだ土の中という状態なんです。もっと発掘作業すれば、もっとすごいものがでてくるだろうに! と思わずにはいられません。なぜこんな状態に? とおもうのですが、アルバニア国内はつい最近まで混乱状態にありました。

アルバニアの歴史は、ギリシャの植民地になった後、ローマ帝国の支配下に入り、ローマ帝国分裂後は東ローマ帝国に帰属することになりました。14世紀からは、ずっとトルコの支配下にありました。アルバニアがようやく独立を果たしたのは、1912年です。しかしその後も、イタリアの支配、ドイツ軍による占領がありました。第二次世界大戦後、王制を廃止し、共産主義政権のもとに鎖国をしたのですが、なんと1990年まで他国との国交を断った状態だったのです。日本が鎖国をしていたのは16世紀、26年前の1990年まで鎖国をしていたなんて本当に驚きですね。

各国との国交を断っていたため、欧州一の貧乏国家であったアルバニアには、しっかりとした遺跡発掘作業を行う余裕がなく、共産主義政権崩壊後の無秩序状態の際に、アポロニアの出土品が盗まれたりと大変だったようです。現在もアポロニアの遺跡のような場所がたくさんあるのです。しかし、最近ようやく国内も落ち着いて、観光客誘致に力を入れられるようになったということですから、これから先が楽しみですね。

ちなみに、このアポロニア遺跡のすぐ近くには、大きなトーチカがあります。トーチカとは、共産主義時代につくられたコンクリート製の塹壕で、国内に推定70万個造られたということです。いざとなったら国民総出で戦えるように、当時の党第一書記のエンヴェル・ホジャが造らせました。結局使われることは一度もありませんでしたが、撤去することもできず、今もあちこちでみかけます。

大きなトーチカがあったので、ちょっと近くで写真を撮ろうとバスを下りたのですが、なんと中には人が住んでおり、我々が近づくと「写真撮影料を払え!」と言ってきたので、すぐさまバスに戻りました。近年、トーチカに住み着く人が増えているのだそうです。


アルバニアの首都ティラナも個性の強い街です。建物がたくさん建っているのですがそれらはいくつかの時代が混在していて、とても面白い雰囲気の街となっています。ここでは基本的に4つの時代の建物が見られます。トルコ時代のモスク、イタリア支配時代のバロック様式の綺麗な建物、共産党時代の四角くて味気ない建物、民主制に移行した後に建てられたカラフルでモダンな建物。共産党時代に押さえつけられていた人々の感情が一気に爆発したかのように建てられた巨大なビルディングに目を奪われます。


なんじゃこりゃ! まだ建設途中ですが、なんと、中央広場を囲むように、このようなビルを8棟建てる計画があるとか……。

建物のカラフルさもかなり目につきます。実はこの色とりどりの建物は、現首相のエディ・ラマ氏(実は芸術家でもあります)が、街を明るくしよう! ということで始めたキャンペーンだそうでです。意識的にカラフルにされたと知ると、合点がいく、不思議な街並です。


街を歩いていると、「なんだこれは!」と思うようなものがたくさんあります。アートギャラリーの裏に置かれたスターリン像や、モダンな外見のアルバニア正教会の建物、広場中心に建つ、国民的英雄の大きな像……興味がつきません。10年後の、この街は一体どんな風になっているでしょうか。ものすごく気になります。


提供:ユーラシア旅行社

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2019年9月2日
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これからの季節も楽しめそうです。

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