その他
更新日:2012年5月20日
常備薬などいつも傍にありながら、その生い立ち、成長の過程を知らなかったくすり。
私たちの健康を守り、命はもとより人生までを支えてくれるくすりについて正しく知り、適切に使用することができれば、健やかに生きることがちょっぴり上手になるかもしれません。
そんな生き方上手を目指して、くすりについて一緒に考えてみませんか。
自分の健康に責任をもつ そのために必要なくすりの知識
日本は世界でも名だたる長寿国で、平均寿命は男女ともに80歳を超えています。そんな私たちが次に目指すのは、最後の数年を寝たきりで送るのではなく、人生の幕を閉じるまで、健康で自立した生活を送るということ。
そんないま、セルフメディケーションという考え方が注目されています。セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任をもち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること(WHOの定義)」です。自分の健康に責任をもつためには、常に体の状態に関心をもたねばなりません。また、軽度な不調を自ら手当てするには、くすりについても正しい知識をもたねばなりません。
そこで、今年2月3日にオープンした「Daiichi Sankyo くすりミュージアム」へお邪魔して、くすりについてアレコレ勉強してきました。
Daiichi Sankyo くすりミュージアムは、地下鉄 三越前駅から徒歩2分という好アクセスという利点もあり、開館から2か月で来場者数はすでに4,000人を超えているとか。この人気の秘密はどこにあるのでしょうか。
くすりと、もっと仲良くなれる Daiichi Sankyo くすりミュージアム
Daiichi Sankyo くすりミュージアムを見学するには、まず受付でメダルをもらい、それを使って、展示を見たり体験したりします。
こちらは、学術的なミュージアムにありがちな資料展示ではなく、体験・体感を通して情報・知識を感性でも理解してもらえるようにと、工夫されています。施設内は、「くすりってなんだろう」「くすりとからだ」「くすりのはたらき」「くすりをつくる」「くすりのあゆみ」といったテーマから構成されています。
くすりラウンジ
くすりについて教えてくれるデジタルライブラリー
メダル
くすりに関する疑問が実った「くすりの気になる木」
ところで、私たちはくすりについてどれほど知っているのでしょうか? 抗がん剤と聞くと条件反射のように「怖い」と感じたり、市販の頭痛薬や感冒薬に対しては、ついつい気安く感じて用法・用量を守らない人もいたりしますが、それはどちらもくすりについて正しく知らないがゆえに起こるのです。
約60兆個の細胞から構成された私たち人間の体について、まずはよく知り、その体に入ってきたくすりは、どのようなルートをたどり作用するのかなど、目で見て理解できるような展示になっています。このようなくすりのはたらき、錠剤やカプセル錠、粉末薬などの種類によって異なるくすりの性格を知ることで、もっとくすりと仲良くなれるはずです。
今年度から中学校の保健体育で「くすり教育」という授業が必修になりました。くすりに関する正しい使用法や副作用などの知識を若い世代にしっかり教育していこうという試みがスタートしたのです。このミュージアムの展示は「くすり教育」で学ぶ内容にピッタリですから、ここで予習しておくと、学校での授業にもいっそう興味がわくのではないでしょうか。
くすりの働き:巨大な人体模型で、からだの中のくすりの動きを見る
用法・用量を守ったくすりの正しい飲み方
ゲームでウイルスや細菌と戦い、くすりの働きを知る
日ごろ、私たちは創薬について考える機会はほとんどありませんが、ここで展示されている「くすりづくり」のプロセスはたいへん興味深いものです。くすりができるまでの過程は、おそらく皆さんの想像以上の困難を経ていることと思います。
くすりづくりの第一歩は、病気の原因を突き止めること! 原因がわかったら、戦うべき病気の原因となる物質も見えてきます。そこで、戦うための武器となるくすりをつくることになります。
病気の原因となる物質を弱める効果がある物質(くすりの種)を探し、それを改良してくすりの素となるものをつくります。ミュージアムには、くすりの種として、さまざまな植物や動物、細菌などが展示されています。身近なもの、意外なものからくすりができていることにちょっと驚くかもしれません。ここではくすりの種探しゲームに参加することができます。
ここまでのプロセスでも膨大な研究が行われていますが、その後くすりの卵が誕生してからもヒトでの「効き目」「安全性」「取り扱いやすさ」を徹底的に検証します。この検証で、すべてをクリアしたものだけが、晴れて新薬として世に登場するのです。
くすりの開発期間は、9~17年ともいわれています。この間の研究員たちのたゆまぬ努力と情熱のもとに、ようやく生まれる新薬、なんだかとても愛おしくなってきますね。
くすりの種(自然):マムシや麹菌など
ゲームでくすりの種(化学)探し。3万分の1の確率
ゲームの結果。好成績でした
Daiichi Sankyo くすりミュージアムがある日本橋は東海道、中山道、日光街道、奥州街道、甲州街道といった江戸時代の交通網の拠点であったため、経済的にとても発展していました。同時に、ここは薬種問屋が軒を連ねるくすりの街でもありました。そんな日本橋の歴史もここでは紹介されています。
施設内のシアターの壁の一面は、江戸時代後期の日本橋の通りを描いた『熈代勝覧(きだいしょうらん)』という絵巻の一部が飾られています。当時の江戸庶民の生活、文化を知る貴重な資料です。全長12メートルの絵巻には今川橋から日本橋に至る760メートルの通りが描かれています。この通りには呉服屋、居酒屋、八百屋、鮮魚店、茶店に寿司屋、本屋と90軒もの商店があり、そのうち9軒もが薬種屋(くすりを調合し販売する店)だったのです。ここでは、感冒薬である「風一切乃薬」や肝臓腎臓に効果がある「六味地黄圓」、女性特有の症状に効く「順血湯」などから、「痰の妙薬」「わきがの妙薬」といった薬の看板までにぎやかに描かれているそうです。
江戸情緒がいまも残る日本橋。その一角にあるDaiichi Sankyo くすりミュージアムへ「ディスカバーお江戸」とばかり、古地図を頼りに向かってみるのもおもしろいかもしれませんね。
Daiichi Sankyo
くすりミュージアム
2019年6月10日
ブラック さん
愛犬もいつかは死んでしまいます。その時の悲しみを少しでも和らげることができたらいいですね。
2019年3月18日
事務局 さん
りょうさん
2018年10月22日
りょう さん
子育てが大変な時代、本日掲載された「孫が産まれる前から培うジジババ力」は参考になりました。ありがとうございました。
2015年8月24日
小春 さん
人形焼きの板倉屋さん。
おいしいお店ですよね。
昔からファンです!
2014年5月20日
bovsan さん
僕は、アトム。今年16歳になるサバトラの猫。
鉄腕アトムに因んで賢明で強くなるようにという事らしい。
でも寄る年波には、勝てずここ1ヶ月体調を崩し、嫌々ながら通院中。
病院の先生方は、とても16歳には見えないね、毛艶も良いといつも褒めてくれる。
褒められるのは嬉しいけど先生のリップサービス、リップサービスと戒めている。
でも病院の待合室で患者のお母さんにも僕の顔が若いって驚かれた。
どうやら僕は本当に年相応に見えないようだ。特別にエステもやっていないし、それほど手を掛けてもらっているようには思えないんだけど・・・。
唯一思い当たるのは、お母さんと一緒にスターリミルクを15年食べ続けている事だけ。
お陰で殆ど大病もせず、若くいられたってことかニャン。
でもまだ通院中、頑張るニャン!