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サプリの話 第5回 便秘

更新日:2017年1月18日



監修:長田光博(日本臨床栄養協会公認NR・サプリメントアドバイザー)

今回は「便秘」について、日本臨床栄養協会公認NR・サプリメントアドバイザーの長田光博さんにうかがいます。「便秘」でお悩みの方は多いと思いますが、「便秘という性分だからしかたがない」とあきらめている方も少なくないでしょう。長田さんの95歳になられるお父様も年齢を重ねるにつれ、便秘に悩まされていたそうですが、長田さんのアドバイスで運動などをとり入れた結果、だいぶ便秘の悩みから解放されたとか……。
ご自分の便秘の原因を探り、その原因を取り除くことが肝要とおっしゃる長田さんに便秘について教えていただきます。


便秘とは

便秘症で困っている人は1,000万人とも2,000万人ともいわれています。便秘に悩んでいるのは女性に多い印象がありますが、実際には高齢の男性にも極めて多く、とくに70歳を過ぎた頃から急増します。
実は、便秘にはきちんとした定義がありませんが、一般的には、週の排便回数が3回を切ると便秘症とみなされるようです。
ただし、日本内科学会では「毎日排便があっても、残便感がある状態」も便秘としています。確かに、毎日排便があっても、口に入れた食べ物が排泄されるまでの時間は別問題で、単純に排便回数で決められることではないのかも知れません。

便秘は大きく「器質性便秘」と「機能性便秘」に分けられます。さらに、機能性便秘は、弛緩性便秘、痙攣性便秘、直腸性便秘等に分類されます。
便秘解消には、便秘の原因を探し出し、その原因を除去することが基本です。子どもの頃から便秘であった人もなかにはいますが、多くの方は成人になってから、便秘に悩まされているかと思います。つまり、なんらかの生活習慣が原因で便秘を引き起こしている訳です。その主たる原因を列記してみます。



もちろん、上記以外にも大腸がんや腸閉塞等が原因の器質性便秘であることも考えられるので、「突然便秘になった」「いつもと違う便秘が起きている」などに気づいたら、一度、病院で診てもらう必要があります。

2014年にがんが原因で亡くなられた女性のうち、もっとも多い部位は大腸がんでした。大腸がんの原因として便秘が考えられていた時代もありましたが、どうやらこれは否定されたようです。一方で、「便秘は万病の元」と指摘する医師が多いのも事実です。
「たかが便秘、されど便秘」というところでしょうか。

便秘解消法あれこれ

便秘をすると、通常医師からは酸化マグネシウム剤が処方されます。
この薬は、便を軟らかくし、腸管を刺激する薬で、副作用に関してはさほど気にすることはありません。これで改善しない場合は、センノシド等の大腸刺激性下剤が追加されます。父親がときどき使用していたのでよく知っていますが、強制的に腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を起こさせるので、かなり強烈な腹痛や下痢を起こすことがあります。また、この薬を常用すると大腸メラノーシス(黒皮症)といって、大腸の粘膜が黒ずむことがあります。すると、ますます大腸自らが排便する能力を失い始め、浣腸でさえも効かなくなることがあります。

こうなってしまうと、腸がウンともスンとも言わなくなり、摘便(てきべん)が必要になります。摘便とは、肛門から指を入れ、便を摘出する医療行為です。医療機関においては主に看護師が行いますが、他人に便を掻き出してもらうのは、さすがに恥ずかしいのではないかと思います。高齢者だけの話ではなく、40歳頃から便秘になり、便秘の原因を解消しないまま便秘薬だけに頼っていると、60歳頃で摘便のお世話になる人もなかにはいるそうです。便秘薬にも習慣性があるので、手離せなくなる前に何とかせねばなりません。

それでは、どうやって便秘を解消していくのかまとめてみました。

1.
出る、出ないにかかわらず、朝食後にトイレに行く習慣をつける。また、便意を感じたら、絶対に我慢しないでトイレに行く。
2.
水分を多めに摂る。とくに高齢者では「喉がかわいた」という感覚が鈍くなるケースがあるので、意識的に水分補給する必要がある。朝起きたらすぐにコップ1杯の水を飲むことを奨める医師が多い。
また、水を飲むのであれば、ミネラルウォーターを奨める医師もいる。ミネラルウォーターに含まれるカルシウムが蠕動運動の手助けをすると考えられる。 
3.
食物繊維の豊富な果物・野菜をしっかり食べる。リンゴは皮ごと食べる。
バナナを食べる場合は、水分を一緒に摂らないと逆に便秘を引き起こすこともある。
ヨーグルトや糠漬け等の乳酸菌含有食品で腸内環境を改善する。
4.
女性や高齢者では、腹筋が弱くて腹圧不足が原因で排便困難になっているケースがかなり多いので、日頃の運動のなかに腹筋運動を取り入れる。腰回し運動が有効。縄跳びが有効な人もいる。
5.
腹部を冷やさない。腹巻をしたり、風呂でゆっくりと腹部を温めるとよい。
6.
お腹のマッサージをする。へその両側からお腹を絞るようにマッサージする。また、へその下にある丹田(たんでん)から下腹を「の」字で時計回りにマッサージする。へその斜め下にある大巨(だいこ)のツボを押す。
7.
サプリメントを使用する場合は、先ずビタミンCの大量摂取を空腹時か起床後に試す。
大体一度に6000mg程度を大量の水と共に摂ると、数時間後に便意を催す人が多い。翌日は5000mg、翌々日は4000mgと順次摂取量を落としていき、自分の必要量を探し出し、その後は必要量を継続する。
オオバコの種子皮(サイリウムハスク)を併用するとさらに効果が高まる。
サプリメントでも「センナ」や「カスカラ」をベースにしたものは、下剤と同じ成分なので、長期的な使用はお奨めできない。アロエ系のサプリメントは比較的安全で有効ではあるが、長期間服用しないと効果が感じられない。

上記以外にもオリーブオイルを大サジ2杯飲むとか、生の玄米・発芽玄米の粉を飲むとかいろいろいわれていますが、生活習慣を見直し、自分に合った方法を探し出し、極力、下剤の服用を止めていただきたいと思います。

ちなみに、小生の父親は4、5、6を採用して、便秘を改善中です。とくに6のお風呂でお腹をマッサージする方法を実践中で、便秘になってくると、1日に2~3回も風呂に入っています。
以前は下剤と浣腸を毎日のように使っていましたが、現在は下剤を止め、浣腸も2~3日に1回程度にまで改善しました。以前は下剤による腹痛やいつ襲ってくるかわからない便意で中断していた散歩も、ほぼ毎日行い、楽しんでいます。父は95歳でも、生活改善によって便秘を解消、改善できるということを証明してくれています。


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2017年1月18日
りょう さん

「サプリの話 第5回便秘」のなかで、「便秘解消法あれこれ」は大変参考になりました。小生がもうひとつ試みているのは、トイレでロダンの「考える人」のポーズをとりながら、つま先立ちをすることです。腹に力が入り、具合がいいようです。

2016年12月29日
りょう さん

本サイトの「太る痩せるのメカニズム」を見ていて思ったのですが、痩せ形の私がどこも具合が悪くなく、食事も普通にとっているのに体重が減るというのは、筋力が衰えてきたせいでしょうか。やはり日常生活の中に、筋力を鍛える機会を意識的につくらなければならないのでしょう。現代生活の利便性がもたらした弊害なのでしょうね。

2016年3月8日
事務局 さん

りょうさん

ご投稿ありがとうございます。

これからどんどん高齢化が進みます。そして、高齢者も大昔のように隠遁生活を送ることもできません。

ここで紹介しました「ヒアリングヘルプ」は、生活していくうえで重要なコミュニケーションを支えてくれるものだと思います。

これからも、みなさんの生活を支えられる情報をお届けしたいと思っております。

事務局より

2016年3月5日
りょう さん

3月5日(土)のNHKの朝の番組(ニュースかな?)で、障がいのある方の暮らしを支援する法令が4月から施行される関係で、たとえば目の不自由な方も映画を楽しめるように音声ナレーションを流すなどの試行を始めたなどと放送されていました。そのなかのひとつ、銀行でも耳の不自由な方に対応するため、相談窓口に拡声器(スピーカー)を用意したところもあると紹介していましたが、ヒヤリングヘルプのような受話器型であれば、外に音が漏れずに聴きやすいのではないかと、思ったことでした。

2016年1月28日
りょう さん

 先日、集音器のヒアリングヘルプk201を購入し、田舎の耳の悪い義母に使ってもらいました。簡単に使えるので、いろいろ試してもらいましたが、今までほとんど聴こえず補聴器をしても無理だといわれてきた右の耳に集音器を当てたら、かすかながら声が聴こえるとびっくりしていました。いろいろ可能性を探ることができて、大変有難いことと思っています。

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