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痔のタイプ

痔と聞くと、まず「痛い!」というイメージをもたれる人が多いかと思います。たしかに激しい痛みを伴う痔もありますが、種類によってはまるで痛くないものもあります。

痔のタイプ

痔の患者さんのなかで、もっとも多いタイプがいぼ痔(痔核)です。患者さんの約半数がこのタイプといわれています。いぼ痔には肛門内部にできる内痔核と肛門の外側にできる外痔核とがあり、内痔核は腸粘膜側にできるため痛みは感じません。ただし、排便の際に出血がみられることがあります。一方、外痔核は肛門の外側にできます。この部分は知覚神経が通っているため、激しい痛みを伴うケースがほとんどです。

肛門部分の皮膚が切れるのが切れ痔(裂肛)です。知覚神経が多くある肛門部の皮膚が切れるため激しい痛みを伴います。このタイプの痔は女性に多いといわれています。

肛門内部と外部の境にある歯状線には肛門小窩(こうもんしょうか)という窪みがあります。ここに細菌が感染し炎症を起こすと、膿を排出するためのトンネル(ろう管)ができ、このトンネルがお尻を開通すると、そこから膿がでます。このとき激しい痛みと発熱を伴います。

臆することなく肛門科へ

排便時に出血した、お尻が痛い、違和感がある……、このようなとき何科に行けばよいのでしょうか? こんな痔の症状が見られたら肛門科を受診しましょう。でも、痔の診断・治療ってどのようなことが行われるのでしょうか? 不安な思いをおもちの方もいらっしゃると思います。不安やためらいから受診の機会を失うと、病気が悪化するおそれがあります。
また、排便時の出血を「痔」と自己診断したばかりに大腸がんの発見が遅れたということもあります。どの病気でも同じですが、「おかしい?」と感じたら、臆することなく病院へ行きましょう。

痔というと男性の病気のイメージをもつ方もいるかもしれませんが、痔に男女差はありません。女性は出産を契機に痔を発症することが少なくありません。最近では、女性専門の肛門科クリニックもありますし、インターネットなどを利用して女性の医師がいる病院を探すことも可能です。

病院ではこんなことが聞かれます

痛みについて:
「どんなときに痛みますか」「どのように痛みますか」
出血について:
「どんなときに出血しますか」「どのくらいの量で、血液の色は?」
脱出について:
「どんなときに脱出しますか」「手で押し込むことは可能ですか」
便通について:
「毎日排便はありますか」「便秘ですか」「下痢をしますか」
「便の硬さや太さは?」「残便感はありますか」
そ  の  他
「腫れはありませんか」「ただれていませんか」「かゆみはありませんか」
*「脱出」とは:内痔核が肛門の外に出てしまうことをいいます。

上記の問診の後、医師による検査が行われます。患者さんの羞恥心を軽減するため、医療サイドでも検査体位の工夫などされています。

痔の症状があっても受診をためらう原因の一つに「痔を治すには手術。手術は痛い」という昔からの思い込みがあるのかもしれません。以前は、痔核とともに肛門周辺の粘膜を大きく切除する方法がとられていましたが、現在は、QOL(生活の質)の観点から肛門の機能を損なわないような術式が選ばれています。

また、現在では痔の治療で手術を受ける方は、全体の20%程度ということで、重症度にもよりますが、注射療法やゴム輪結紮法、レーザーによる手術などからだに負担の少ない治療法が選ばれています。それぞれの治療法のメリット、デメリットを医師から説明を受け、患者さん自身が治療法を選択する時代になってきました。

目指せ! いい痔―ライフ!! 日常ケアのあれこれ

痔にならないようにする第一は、便秘にならないようにするということです。つまり、規則正しい食習慣にし、野菜や繊維質、水分を積極的に摂り、適度な運動をするよう心がけましょう。便秘がもたらす「硬い便」「いきみ」は痔の大敵です。ダイエットなどで食事量が少ないと、便秘につながることもあります。ダイエット中の方は、カロリーは減らしつつも、食事の量は減らさないことを心がけてください。

また、肛門は心臓よりも下にあるため、どうしても血行が滞りがちになります。血行が滞り、うっ血することも痔の原因になります。うっ血防止のためには、立位・座位を問わず同じ姿勢を長時間取らないようにします。冷えることでも血行は悪くなりますので、冬は冷やさないように気をつけ、夏場でも入浴はシャワーで済ませず、半身浴などで下半身を温めるようにします。アルコールもうっ血を促進しますので、ほどほどがよいでしょう。

ヒトは進化の過程で二足歩行となり、前肢が手となったことでさまざまな道具を作り出した結果、便利な生活を得ることができました。一方、二足歩行は腰痛と痔までももたらしたといわれています。ですから、四足で生活する動物にはこれらの病気はないといわれてきました。しかし、最近痔で悩むペットたちが増えてきたそうです。これは、ストレスから便秘になり、そして痔になってしまったのだとか。

ストレスをため込まないようにして、おしりにも精神にも負担のかからない日々を送りたいものですね。

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