健康知識
▼更年期の部屋
【過去の記事 2002年8月分】
●更年期一覧
・中高年に多い便秘には、やさしい漢方で
・夏バテには穀類でやさしくケア
・白髪予防に、海の幸?
・夕方の眼精疲労には温めたハンカチで
・死亡にもつながりかねない、骨粗鬆症にご用心




・中高年に多い便秘には、やさしい漢方で
 毎日のことだけに、快適な「お通じ」は暮らしの基本。でも、加齢とともに便秘する人の割合が増えてくることをご存じでしょうか。 平成10年の厚生省(現厚生労働省)調査によれば、30代から40代の人に比べ、50代から60代では倍以上の人が便秘症状を訴えています。考えられる大きな原因は、新陳代謝の衰え。加齢とともに消化器官の働きがにぶり、腸の動きが弱まってくるからです。これに加え、体に含まれる水分量の減少も関連していると思われます。便に含まれる水分が減ることは、直接便秘につながってくるからです。

 そこで、便秘に効果があるとされる漢方薬について。漢方薬には体を温める作用で腸管の働きを促すものが多数知られていますが、中でも中高年の方々におすすめできるのが大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)。腸を温め、便に水分を与える効果のほか、食物の消化吸収を助ける作用もあるので、中高年には理想的な漢方だといえるでしょう。
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・夏バテには穀類でやさしくケア
 そろそろ連日の暑さに基礎体力も落ちてくる頃です。特に抵抗力の弱い幼児や中高年には、この時期を元気に乗り切ることが、寒い季節を健康な体で迎える準備としても大切になってきます。そこで穀類を中心にしたお粥などはいかがでしょうか。

 穀類には弱った胃腸をいたわり、必要な栄養素をやさしく補給してくれる効果があります。まず代表的なのは、小豆。カリウムやサポニンといった成分は利尿作用にすぐれ、体内にたまった余分な熱と水分を排出してくれます。さらにポピュラーなところでは胡麻も有効。最近話題の活性酸素に対抗する抗酸化力に富んだ、セサミンやセサミノールといった成分の作用で弱った体を補強します。便通を整え、貧血にも効くとされています。また美肌効果でも知られるハトムギは、摂りすぎた水分を排出する作用があるため、むくみがちで胃腸が弱い人にはおすすめです。カラ煎りしてからお粥にするとよいでしょう。
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・白髪予防に、海の幸?
 ちょっと老けたかな? そう思うきっかけの1つが、白髪。40代ともなれば誰でもチラホラと目立ち始めるものです。

 白髪の原因として考えられるのは、遺伝・ストレス・栄養の三大要素。遺伝は致し方ないとして、せめて食生活などには気をつかってみてはいかがでしょうか。

 髪の毛は毛根の根元にある毛乳頭という部分で作られますが、ミネラルバランスが崩れると、この毛乳頭の働きが低下していきます。そこにエネルギーを与えるといわれているのが、ミネラル豊富な黒胡麻や海草類、意外なところでは柿の葉などです。

 また最近では、漁業を営む漁師さんたちには、高齢者でも白髪が少ないという、興味深い報告もされています。原因はどうやら、青魚に豊富に含まれるDHAとの関連ではないかというのが、有力な説。ストレスを避け、海草や魚をたっぷり食べる、シーサイドバカンスなどが理想的なようですね。
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・夕方の眼精疲労には温めたハンカチで
 若い頃は平気だった残業も、加齢とともに辛さが増してくるのは仕方のないこと。特にパソコンなど、OA機器に向かいっぱなしで仕事を続けると、夕方には眼精疲労はピークに。中には眼球の痛みとかすみで、作業が続けられなくなる人も。これは眼の水晶体の厚みを調節してピント合わせをしている毛様体と呼ばれる筋肉が疲労し、眼の調節機能がダウンしたため生じる症状。近視の人は近視が、遠視の人は遠視がひどくなります。

 しかし、仕上げなければならない仕事がある場合、嘆いてばかりはいられません。こんなとき即効性のある緊急対処法が「眼を温めること」。方法はいたって簡単。まずハンカチや小さめのタオルを、約45度のお湯に浸してください。お風呂よりもやや熱めのお湯くらいが目安です。このタオルを折り畳んで閉じたまぶたの上に乗せ、温かい部分をひっくり返しながら5分ほど。目の周りの筋肉の緊張がほぐれ、確実に視力がアップします。
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・死亡にもつながりかねない、骨粗鬆症にご用心
 全身の骨格に含まれるカルシウムが不足し、骨がもろく折れやすくなる、骨粗鬆症。年をとったら仕方がないとあきらめてはいませんか。骨粗鬆症の原因には運動不足、日光浴の不足、カルシウム不足の食生活など、年齢によるホルモン低下以外の「生活習慣病的な側面」があることをお忘れなく。心がけ次第で、大きく個人差が出てしまいます。

 日常の食べ物で優秀なのは、乳製品。また納豆もビタミンKが豊富に含まれるため骨を強化する働きがあります。日本の地域別で見ると、納豆を常食しない関西地域のほうが、関東地域よりも骨折率が高いというデータもあるほどです。近い将来、骨の中に直接カルシウムのペーストを注入するといった即効性のある治療法も登場する見込みなので、見通しは明るいといっていいでしょう。しかし、甘く見てはいけません。日本人の死因の5位は事故ですが、そのうち7、8割は転倒によるものなのです。ぜひご用心を。


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