・総コレステロール値は高くても大丈夫?
【いよいよスタートしたメタボ健診】
今年4月からメタボ健診が義務化されました。その対象者は健康保険加入の40〜74歳。健診内容は、腹囲、血圧、血糖値、コレステロール値の測定となります。ここで、メタボについて軽くおさらいをしておきましょう。通称メタボの正式名称はメタボリックシンドローム、もしくはメタボリック症候群。日本語に置き換えると代謝異常症候群です。
【肥満プラス2つの症状でメタボ確定】
メタボリック症候群の定義とは、肥満であることに加え高血糖、高血圧、高脂血症の症状が2つ以上重なった状態。その基準値(日本の)は以下のとおりです。
○肥満は、腹囲が男性85cm以上、女性90cm以上の状態またはBMIが25以上の場合 ○高脂血症は、中性脂肪値が150mg/dl以上もしくは善玉(HDL)コレステロール値が40mg/dl未満の場合 ○高血糖は、空腹時の血糖値が110mg/dl以上の場合 ○高血圧は、収縮期血圧(上)が130mmHg、拡張期血圧(下)が85mmHg以上の場合。
【コレステロール値と動脈硬化の関係】
このメタボ健診でも測定されるコレステロール値に今回は注目してみました。一般的にコレステロール値が高いと高脂血症となり、動脈硬化が引き起こされるリスクが高まるといわれてきました。
ところが、このコレステロール値について、少しくらい高くてもかまわないという説が浮上してきているのです。
【コレステロール値と死亡リスクの関係】
先頃、富山大学和漢医薬学総合研究所の浜崎智仁教授が発表した、心筋梗塞や家族性高コレステロール血症以外の人は、無理にコレステロール値を下げる治療をしなくてもよいのではないかという意見がそれ。この発表の背景には、日本人約17万人のデータを含む複数の大規模研究を分析した結果があります。これによれば男女とも血中総コレステロール値(160〜199)を基準値として、死亡危険率を比較したところ、男性は160未満で死亡の危険が1.6倍高く、200以上では0.8倍と基準値以下に、つまりコレステロール値が高いほど危険性が低くなるという結果が出たのです。
また、大阪府立成人病センターが八尾市の住民約1万人(40〜79歳)を対象に、約11年間追跡した調査でも、総コレステロール値が240〜280mgの人が最も死亡率が低いとの結果に。まだまだ議論百出のコレステロール値なのですが、メタボ診断を含め、その推移を見守りたいところです。
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【提供 ヘルススクランブル】
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